教養としてのデザイン

こんにちは!karen.k デザイナーのカレンです。
現在、初心者のためのサイト制作WSを開催中のため、教材のような記事ばかり書いていましたが、たまにはカロリー低めなデザインコラムを書いてみようと思います。

デザインとは何か?

私がデザイナーを志したのは、19歳になりたての頃でした。当時の私は「デザイナー=なんとなくかっこいい人、オリジナリティに溢れた人」という認識で、デザイナーに対する考え方が今とは全く違いました。それから3年後、私はデザイナーの道に進み始めたのですが、「デザイナー=なんとなくかっこいい人、オリジナリティに溢れた人」という認識は、駆け出しデザイナーの私をかなり苦しめました。

デザイナーを始めて最初の仕事は、求人ポスターのデザインでした。私はもちろん、「かっこいいオリジナルなデザイン」を目指して取り組みましたが、先輩デザイナーに指摘される箇所は、文字の読みやすさ目の導線情報の分け方など、私が思っていたデザイナーの視点とは全く違うものでした。クライアントは、かっこよさやオリジナリティよりも、分かりやすさ目に見える効果を求めているということを知り、ショックを受けたのを覚えています。デザイナーに求められる最低限のスキルは、センスでもオリジナリティでもなく、行動学に基づいたデザイン知識なんだと諭されました。センスやオリジナリティは、効果的なデザインをした結果でなければ、何の意味も持たないと。

効果的なデザインを目指す為に、私は既存のデザインを徹底的に真似することを始めました。真似をして気付いたことは、効果的なデザインには作り手の意図があるということ。何故この配置になっているのか、何故この色合いなのか、全て説明が出来なければ、いくら見栄えが良くても良いデザインとは言えません。どの箇所を一番目立たせたいのか?目線をどのように誘導したいのか?良いデザインには、作り手の脳内が明確に現れています。もちろんいやらしくない程度に。

意図的であること

意図的であることは、デザイナーに限らず、どの職種でも大切なことです。ごく稀に、意図せずとも効果的な選択をしている天才も存在しますが、営業も、カウンセリングも、アートも、意思のない選択と行動はただの雑務です。雑務が ”悪” と言いたいわけではなく、仕事をより楽しむ為に、意図するというのはとても重要だと思うのです。

意図するとは、学びを生かすこと。無知な状態で意図することはできません。そう考えると、学びの人生への貢献度はとても高いですね!この記事を書きながら、人生を楽しむための学びを続ける人間であろうと改めて思います。

デザイナーをしていると、19歳の私がそうであったように、センスの良いかっこいい人という印象を持たれることが多いのですが、デザイナーは決してセンスの良い人ではありません。結果的にセンスが良いように見えるというのはありえますが、デザイナーはデザインの原則を作品に落とし込んでいるだけの職人です。少しの遊び心を加える時ですら、必ず原則に沿って効果的な結果を狙いに行きます。プライドを持って仕事をしているデザイナーほど、センスだけで自分の仕事を片付けられるのを嫌います。

私もデザイナーとして、デザインの原則を学んだわけですが、そこで感じたことは、デザインの原則はデザイナーだけが独占していてはいけない知識だということです。そしてこの知識は、決して運用が難しいものではなく、意識さえすれば誰でも使いこなせる、と強調しておきます。願わくば、義務教育にも取り入れてほしい。

教養としてのデザイン

最後に、全てのデザイナーが共有している4つの原則を紹介して終わります。これは、ノンデザイナーズデザインブックという、デザイナーではない人に向けられた本にも書かれている内容で、全てのビジネスマンに知っておいてほしい原則です。この記事を読んで、詳しく学びたいと思った方は、一度手に取ってみてください!

▼ノンデザイナーズ・デザインブック

近接

近接とは、関連する事項を近くに配置することです。それによって情報伝達がかなりスムーズになります。例えば、カフェのメニューを想像してみてください。写真の近くには商品名や値段が配置されています。もし写真から少しでも離れた場所に商品名が書かれていたら、写真と商品名が同じものを示していると認識するために、少し時間がかかるでしょう。最悪の場合、どの写真がどの商品なのか分からないかもしれません。

整列

整列とは、揃えることです。これも、情報伝達をスムーズにします。キッチンを想像してみてください。あちらこちらに調味料を置いていると、必要な調味料を探すのに苦労します。壁に棚を取り付け、調味料を綺麗に並べてみるとどうでしょう。一目でどこに何があるのかがわかり、必要な調味料を手に取るのが楽になります。デザインでも同じことが言えます。揃えることで、目線が楽になり、必要な情報が目に入りやすくなります。

反復

反復とは、同じ階級の部分には、同じデザインを適応するということです。階級とは、「見出し」「本文」などのことです。反復をすることで、見出しを見出しとして、本文を本文として認識するのが楽になります。これも、情報伝達をスムーズにするためには欠かせません。

反復=トンマナと言ってもいいでしょう。トンマナについてはこちらの記事で解説していますので、是非読んでみてください。

コントラスト

コントラストは、より重要な情報を目立つようにデザインすることです。SALEの広告を思い浮かべてください。どの情報よりもまず、SALE!!と言う単語が目に飛び込んできます。その次に何%OFFなのか、次にSALE期間、商品の詳細の順に目に入ってきます。これは、消費者がより興味を引く情報を目立たせることで、多くの人に見てもらう仕掛けです。

以上がデザインの4大原則です。この原則は、決してデザインだけでなく、メールを書くとき、プレゼン資料を作るとき、注意書きを作るときなど、ビジネスの様々な場面で役立ちます。今日から近接、整列、反復、コントラストを意識して町中を見渡してみてください。良いデザインには必ずこれらの原則が当てはまります!

今回はコラムとして書いたので、かなりさらっと紹介しましたが、近接・整列・反復・コントラスト、それぞれ詳しく別記事で書いていきますね!

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